単発

ゆいかメイド

ぴんぽーん

大きな館のドアチャイムを鳴らす

はーい、という明るい声と共に館の中からメイドさんが出てきた

「え!唯香ちゃん今日も来てくれたんですか!?」

「たまたま近くを通ってきたから寄ってみた!」

「たまたまって言葉4日ほど連続で聞いてる気がしますが…」

「えっ多分気のせいじゃない?」

毎日会いたくてわざわざ行ってるなんて言えるわけないよね…

「あっとにかく上がってください!カフェラテ淹れますね!」

「ありがと!」

「お姉ちゃんの館、何回来ても広さになれないな…」

淹れてもらったカフェラテを飲みながら呟いてみる

「掃除とか大変じゃない…?」

「結構疲れますよこれ」

「今日だけでも手伝う?それに私もお姉ちゃんの仕事とか気になるし」

「やってみます…?」

「うん!」

***

色々あってお姉ちゃんのメイド服も貸してもらった(というより無理やり着せられた)

実は何気に着てみたかったんだよね、メイド服

「ど、どうかな…?」

「とっても似合ってますよ!!」

「えへへ」

「唯香ちゃんも将来はメイドさんですか?」

「うーん多分無いかな…ってかちょっと前にもこの話しなかったっけ?」

「そうでしたか?」

「カニ鍋食べたときだよ!忘れちゃったの?」

「えっと・・・?(すっとぼけ)」

「カニ鍋食べたあとにお姉ちゃんと一緒n

「あー!!それ以上言わないでくださいー!!!」

えすごい顔赤くするじゃん

「お姉ちゃん顔赤いよ?どうしたの??」

「ずっずるいですよ!!!」

「で、何すればいい?」

「話そらすのも反則ですよ!!窓拭きやってほしいです!」

「即答じゃん」

あれだけ張り切ってたのはいいけど、めっちゃ疲れるじゃんこれ

こんなに疲れることをお姉ちゃんやってるの!?

あとで綿あめ奢ってあげようかな

「ゆいかちゃーん!ちょっとお買い物行ってきますねー!」

館が広すぎるせいで大きい声出さないと届かないらしい

「いってらっしゃーい!!」

ガチャン

***

「…それにしても本当に広いな…あともう少しっと」

お姉ちゃんが外出して数十分経った

体力勝負もいいところ

ってか…あれ?

いまこの館には私ひとり

もしかして確定演出来た?

おねえちゃんのへy

「ただいまー…」

男性の声が聞こえた

ってどうするのこの状況

多分帰ってきたのお姉ちゃんのご主人さまだよね?とりあえず玄関に行って…

って思ったけどここ玄関じゃん

「え」

目が合った

「えっあっ…お、おかえりなさいませ、ご主人さま!!」

やばいやばいやばいめっちゃ恥ずかしい!!!

てか私なんで急なのにご主人さまなんて単語発言できたの!!メイド服着てるだけなのに!!!

「えっと…沢城さんの妹の…唯香さん?」

「そ、そうです!」

「で沢城さんは今どこ?」

「いっいま買い物に行ってます!」

やばい本当に恥ずかしいお姉ちゃんのご主人さま帰ってくるなんて聞いてないよ!!

「あっその…私は…えっとお姉ちゃんの手伝いをしてて…」

敬語なんてどっかに行っちゃった

「ただいまですー…」

「おかえり沢城さん」

「あっおかえり」

「えっご主人さま!?」

「早く帰って驚かせようと思ったんだけどね、こっちが驚いた」

確定演出とか考えてた私を殴りたい

「買い物して何買ってきたのー?」

「えーっと…綿あめの元とおさかなさんとあ゜ん゜ゅ゛も゜さんと綿あめの元と綿あめの元となめこさんと…」

「ほとんど綿あめの元じゃん」

お昼ご飯もお姉ちゃんと一緒に作ることになった

「これで何作るつもりなの…?」

「ご主人さまがお昼ご飯は何でもいいと仰っていたので今日は綿あめパーティーです!」

綿あめ奢らなくても良さそうかな

「あっ唯香ちゃん、おさかなさん焼いてくれますか?」

「え綿あめと焼き魚?」

アンバランス極めすぎでしょ

「いつものことです!」

分からないけど好みを組み合わせた結果かな、分からないけど

「じゃあ焼くよー?」

「お願いします!」

お姉ちゃんたまに七輪で魚焼くこともあるらしいけど今回は普通のグリルで焼く

っていうかグリルに突っ込んじゃえば後は何もする必要ないじゃん

「何か手伝うことあるー?」

「えっ?あ、じゃあなめこさんのみそ汁作ってください!私は綿あめ作ったりあ゜ん゜ゅ゛も゜さん調理してるので!」

「はーい」

お姉ちゃん今日はあ゜ん゜ゅ゛も゜で何作るつもりなんだろ

とりあえず私はなめこのみそ汁を作る事にする

って言ってもみそ汁作りなんて簡単なお仕事だけどね!

お湯沸かして…なめこの袋開封して…色々入れて…

そんなことをしている間に魚が焼けた

なめこのみそ汁も出来上がり…

「いい感じ」

「かんぺきですね!」

「お姉ちゃんの方は…」

「こっちも出来ましたよ!」

食べ合わせ大丈夫なのかな…って思ったけど多分あ゜ん゜ゅ゛も゜でいい感じに飽和されてるのかな?

って…

「あー!お姉ちゃん綿あめつまみ食いしてるー!!!」

「えっ、そ、そんなに大きな声で言わないでください!!ご主人さまにバレてしまいます…!!」

***

「お、お待たせしました、ご主人さま!お昼ご飯です!!」

やっぱり慣れない…というか恥ずかしすぎる

「ありがとう…なんか沢城さん以外からご主人さまって呼ばれるの新鮮だな」

ご主人さまは笑ってそう言った

やめて恥ずかしさを加速させないで死んじゃう

メイドなんて絶対できない

「ところでさ…」

「何です?」

お姉ちゃんの部屋でずっと気になってた質問をしてみる

「メイドやってて、『ご主人さま』って言ってて、恥ずかしいとか思わない…?」

「? 全然です!」

「えぇ…」

おかしい。お姉ちゃん絶対なにかおかしい。

「唯香ちゃんもこれからメイドさんになりましょう!」

「むり!ぜったいむり!!」

お姉ちゃんって色々な意味ですごい

ABOUT ME
Ayutsuki
このサイトの管理人。 ブログやプログラムもやってます。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。